2026.2.18

不定期連載「コラボの原産地」第 39 回

【さかざきちはる】ペンギンへの思いに迫るインタビュー!全ラインナップを徹底紹介

コラボレーション商品を紹介することを口実に作家さんやクリエイターさんと制作秘話を対談する企画。
今回は、絵本作家・イラストレーターのさかざきちはるさんとのコラボレーション第5弾。
「Penguin Life(ペンギンライフ)」をテーマに服から雑貨小物まで、たくさんのアイテムをご用意しました。
インタビューでは、さかざきさんの生き物に対する思いや絵に描くときの工夫、今後どんなことをやりたいかまで、詳しく伺いました。
インタビュアーを務めるのはグラニフのコラボレーション担当の平塚です。
ぜひ最後までご覧ください。

さかざきさんが好きな生き物は? ペンギンを描きはじめた理由

平塚さかざきさんはこれまで本当にいろいろな生き物を描かれていますが、何を描くかはどうやって決めているのでしょうか?

さかざきさん(以下、敬称略)グラニフさんとコラボレーションしている作品は「ペンギンアパートメント」というペンギンと何か、がコンセプトのシリーズで、「ペンギンと一緒にいておもしろい生き物は何だろう?」という基準で考えています。
大きく分けて「ペンギンだけの動き」と「ペンギン + 生き物」のテーマがあり、「ペンギン + 生き物」では単純に形が好きなものや、ペンギンといて楽しいもの、ペンギンと鳥に特化して描いたり、ペンギンと猫をよく描きます。

平塚「ペンギンと一緒にいておもしろい」とは、どういったことなのでしょうか?

さかざき例えばペンギンは鳥なのに、飛べないし二足歩行で移動したりと、鳥っぽくないですよね。それが他の鳥と並んでいる対比がおもしろい、などです。文鳥とインコとジュウシマツを飼ったことがあるので、鳥は好きですね。

平塚実際に飼ったことがあると、絵のモデルになりやすいですか?

さかざきやっぱり好きなものを選ぶ、というのはありますよね。ペンギンと並ぶくらいに猫も好きで、今も飼っているんですが、描くときはやっぱり自然と力が入ります。
飼ってみないとわからないかわいい動きやしぐさがなんとなくわかるので、それをポーズに活かしています。

平塚こんなにペンギン作品を描いてペンギンと向き合ってこられているので、ペンギンを飼おうと思ったことはありますか?

さかざき逆に、あんまり飼いたくないかもしれません(笑)。

スタッフ一同ええ~!

さかざきペンギンが気持ちよく暮らせる環境を用意しようと思ったら、豪邸が必要です。水が大量にいるし、エサ代もすごいし、あと、生臭いと思うので(笑)。

平塚ペンギンのことをよくわかっているからこそ、簡単に飼えない、と。

さかざきペンギンの幸せを考えると一個人が飼うのは大変だと思って、そのままです。ただ、サイン会に来て下さる方の中には飼っている方もいらっしゃって、そんなに寒い地域じゃなくても大丈夫だったり、飼いやすい種類の子もいるみたいですね。

「自分の理想のペンギン」を追い求めて

平塚さかざきさんが「ペンギン」をよく描くテーマにされたのはなぜでしょうか?
生き物の中でいちばん好きだから、描きやすかったからなど、何かきっかけがあったのでしょうか。

さかざき両方あります。最初は本当に好きで、生き物としてかわいいし、自分にしか出せないかわいさがある! と思って描き始めました。  
なぜペンギンが好きになったのかはよく覚えていませんが、子どものときから好きだったんです。
当時はコウテイペンギンやキング(オウサマ)ペンギンが主流だったのですが、自分は絶対アデリーペンギンがいいと思っていました。ちょっとユーモラスで、白と黒だけなのがかわいいな、と。

平塚コウテイペンギンがCMなどで一気に流行したことがあったと上司にも聞きました。

さかざきそうなんです。それで大学の頃も、身体が青かったりくちばしが黄色かったり、もっと漫画っぽいペンギンイラストばかりで、白と黒だけで描かれたイラストはあまりなくて。  
自分が知る範囲のペンギンイラストでは理想が満たせないから、自分が気に入るペンギンが欲しかったんです。それでシンプルに形を整理して、白黒と形を活かしながらユニセックスでかわいいものを、と描き始めました。

平塚「自分が気に入るか」が出発点だったんですね。私たちも商品を作るとき「本当に自分たちが欲しいと思うか、着るか?」という軸で会議をするので、共通点を感じました。

さかざきものづくりはそれがないと始まらない、というところはありますよね。

平塚今はどう捉えているでしょうか? 猫や鳥のように、好きで飼っていてこの動きがかわいい、というのとはまた違いますよね。

さかざき好きで長い間描いてきて、ペンギンは実際にいる生き物というより「自分の中のキャラクター」として、自由に動かせるようになりました。

平塚ペンギンをたくさん描いてきた積み重ねで至った境地ですね。

 

さかざきそう、そうなんですよ。若いころは葛西臨海水族園や上野動物園に見に行ったりスケッチしていたんですが、そのうちに「こうやって動くとかわいいな」「こんなポーズにしたらどうだろう」と見に行かなくても描けるようになりました。実際のペンギンだったらしないような、だけど自然に見える動きを描くのにハマっている感じです。
「Suicaのペンギン」はキャラクターとしてデザインしていますが、「ペンギンアパートメント」の方はそこまでキャラクター化せず、擬人化と本物の間みたいなイメージ。ポーズでユーモラスにしたり「本当のペンギンっぽいけど、なんだかちょっと違う感じ」を狙って描いています。

平塚シリーズごとにはっきりとした線引きがあるんですね。

趣味が活きた、ポーズを描くときのこだわり

平塚普段、どんな環境でイラストを描かれていますか? オンラインのお打ち合わせのとき、ときどき後ろに猫が映ってくれますが、制作中も一緒にいらっしゃるのでしょうか。

さかざき家と仕事場は分けていて、5分ちょっとぐらいの距離にあります。描く作業は仕事場ですることが多いですね。猫は家にいて、オンラインの会議は家ですることもあるのでたまに登場するんですよね。
もともとは仕事場の方に住んでいたのですが、荷物が多くあふれてしまって「もう嫌だ、荷物を出すか私が出るか」みたいになったんです(笑)。車がなく倉庫に荷物を出すのも大変なので、自分が出ようと。

平塚仕事場で制作するときに音楽や映像を流したり、何かにインスピレーションを得て描いたりしますか?

さかざき仕事場では無音の方が好きですね。アイデアが完全に決まって清書する段階なら、オーディブルを聞いたり音楽を流すこともあります。

平塚 生き物の映像を見て参考にされたりは?

さかざき YouTubeで猫の動画をよく見ます。それとフィギュアスケートを見るのが好きで、キャラクターにポーズを取らせる時に参考にしたりもします。「身体には軸があって、ひねりがこうやって…」ということを意識して描きます。身体の動きで全体の表情を出したり、ちょっとした目線の動きで顔のイメージを変えるとか、そういう細かい調整は好きですね。

平塚ペンギンと生き物のいろんなポーズを、本当にたくさん描かれていますよね。個人的に「組体操」のイラストが好きで、社内でも「これは絶対にコレクションに入れよう」と盛り上がりました。

さかざきペンギンと猫の組み合わせは、特にポーズが作りやすいです。猫は身体が柔らかくていろんなポーズができますが、ペンギンは動きが固いところがあって。その対比やマッチングがおもしろいですね。

平塚こんなポーズはしないとわかっているのにどこか納得感があって、魅力的です。

さかざきそう、完全に嘘じゃなくて「やったらできそうかも」という感じを狙いたいんです。自分としてもその微妙なラインが好きなんですよね。

平塚たまに振り切って、逸脱したポーズを取らせたくなったりしませんか?

さかざき完全な擬人化も楽しいでしょうが、あまりにリアルから離れたポーズや完全に人間っぽい動きにすると、ペンギンらしさがなくなって「ペンギンじゃなくてもいいよね」となってしまいます。  
だから、ちょっと動けないとか無理があるところを残しつつ。制約があったほうがおもしろいと思います。

平塚言われてみると目線のお話大事ですね。リアルなペンギンにはない新たな魅力ですよね。

さかざきそうですね。アデリーペンギンの目の周りの白い部分は、本当は白目ではないので、幅が変わらないんです。でもここを白目っぽく使うことで、どこを見ているかの視線の動きが表現できます。

平塚確かにそうですね。「組体操」のペンギンは上を目指しているようで、なんだか凛々しく見えますね。「Penguin Life」Tシャツの片足立ちのペンギンも、また目線が違って楽しめます。

日常を彩るコレクションアイテム、全21種をご紹介!

平塚今回は「Penguin Life(ペンギンライフ)」というテーマのコレクションになりました。
今回のコレクションを着て「ペンギンと一緒に生活する」コンセプトですが、いかがでしたか?

さかざき最初のご提案はPenguin Time(ペンギンタイム)でしたよね。ペンギンだけのコレクションならそれでもいいかと思ったんですが、全体を見たときに「他の生き物と一緒にいる時間と空間」のようなイメージがあったので「Penguin Life(ペンギンライフ)」が合っていましたね。

平塚「タイム」だとその時だけの点ですが、「ライフ」だと時間が連なる線に感じられて、日常が続いていくコレクションのイメージにピタっとはまりましたね。

さかざきまた、おしゃれなアイテムを着るというだけではなく、生活に馴染んでそばにいるよ、と感じられるのもよかったです。

平塚さかざきさんとのコラボレーションはこれまでも沢山作らせていただきましたが、グラニフのアイテムの印象はいかがでしょうか?

さかざきどのアイテムも遊び心があって素敵ですよね。あと、いつも刺繍がすばらしいです。

平塚私たちからの細かい指示が多くて工場は大変かもしれませんが、がんばっていただいています。

さかざき難しい指示をしてしまっていますが、仕上がりに安心感があります。しかもこんなにいろいろ凝っているのに、手に取りやすい価格もすごい。着心地もよくて、着やすいです。

さかざきさんの好きなボーダーも。多種多様なTシャツ

平塚今回はTシャツを6種類作らせていただきました。そのうち5種類をまとめて紹介させていただきます。


平塚まずは「Penguin Life」Tシャツです。
表面は片足を上げたご機嫌なペンギン、バックには顔をのぞかせる猫・ペンギン・ヒナペンギンがプリントされています。

さかざき裏にも遊び心が。

平塚これは『家政婦は見た!』ではないですが(笑)「ひょっこり」という絵柄で他のアイテムにも登場します。
フロントのフロッキープリントで表現されたペンギンにも注目です!




平塚こちらのTシャツは、表には組体操をするペンギンと猫、バックには目を閉じてまどろんでいるペンギンと猫がプリントされています。

さかざきスミクロの生地がいいですね。後ろの隅っこの方に、縁取りなどはせずさりげなく絵柄が入っているのもかわいいです。

平塚白く縁取って目立たせるとキャラクターグッズ感が強まるので、今回は日常に馴染むデザイン性を優先しました。そのあたりはさかざきさんの作家性を考慮しながら相談の上デザインさせていただいているのですが、いかがでしょうか?

さかざきそこは用途によりますよね。これは生地とプリントが同じ黒でも質感の違いで十分わかるし、アイテムとしても絵柄を目立たせなくていい。生活に馴染むというコンセプトにも合っていて、グラニフさんのデザインはいいと思います。




平塚続いては、両サイドにポケットがついたTシャツです。最初のTシャツと同じ片足を上げたペンギンを、こちらは刺繍で表現しています。右ポケットにうつ伏せでもっちりとした姿になったペンギンとヒナペンギンの刺繍も入っています。

さかざきこれはすごい。事前に見せていただいてたデザインシートで見るよりかわいいです。
実物だと全然違いますね。ポケットも便利そう。

平塚Tシャツとしてもゆったり目の形で、ちょっとドライな質感の素材です。

さかざき着やすそうだし、乾きやすそう。おもしろい生地とデザインですね。




平塚同じく片足を上げているペンギンで、ボーダーTシャツです。バックに文鳥と戯れるペンギンのポイント刺繍、左脇には織りネームでひょっこりの絵柄が入っています。
さかざきさんはボーダーをよく着られているイメージなので、お楽しみいただけるように普通のボーダーとはちょっと違う感じにしてみました。

さかざきボーダー、好きなんですよね。打ち合わせでいつも着ているから、あるとき「制服ですか?」と聞かれました。ただの相当なボーダー好きなだけなんですが(笑)。最近着ていなかったので、今日は久しぶりに着てきました。

平塚色もドライTシャツと同じグリーンとパープルを使い、コレクションとして統一感を出しています。ひとつひとつのアイテムとしては違う感じに見えて、コレクションが並んだ時にも気持ちよくなるようにしています。

猫とヒナペンギンが楽しめるワンポイント刺繍のTシャツセット

さかざきこれはセットなんですね。

平塚はい。「2パックアイコンTシャツ」というセット商品になっています。白い方に「うー」っと口をすぼめたかわいいペンギンとヒナペンギン、スミクロの方に目を瞑ってまどろんでいるペンギンと猫がどちらもワンポイント刺繍で入っています。どちらも左脇に織りネームが付いています。猫とヒナペンギン、2つの絵柄をお楽しみいただけますし、身近な方と共有してお揃い感も出せます。

さかざきかわいいですね。ヒナペンギンが好きな方も、すごく多いんですよね。
猫とペンギンはまさに私の「ライフ」なので、コレクションのテーマともすごく合っています。

平塚グラニフで働いていると「派手」の感覚がどんどん形骸化していくのですが(笑)、ワンポイントぐらいの商品がお好みのお客様も多いので、作らせていただきました。

 

デザインに工夫を凝らした小物アイテムも豊富

平塚今回は雑貨アイテムもたくさんご用意しました。元気な3びきの姿が刺繍で入ったウォレットです。

さかざき裏面に顔だけ抜いて白いプリントがされていますよね。自分ではこんなことは思いつかないのでおもしろいです。
あと、刺繍がいつもすごくきれいですよね。顔がちゃんと表現できていて、技術がすごいです。
黒目と周りの白い部分の糸が繋がらずに、しっかり分かれてるのもすごい。

平塚顔の刺繍は、目の中の黒いところが少しずれるだけで印象が変わってしまうので、注意しています。デザインするときに小さすぎて繋がってしまいそうなら大きくしたり、ギリギリのサイズで調整しています。




さかざきグリーンのポーチも、いい色で使いやすそう。こういう青緑系の色、好きなんです。

平塚Tシャツにも入っていますが、この色は今回のコレクションのキーカラーになっています。  
グラニフでいろいろな雑貨を作れるようになってきたので、売り場で「まとまったコレクション」に見えるように3~4色ぐらいでまとめるようにしています。  
今回はこの鮮やかなグリーンでコレクションの統一感と「春先の軽やかな気持ちで持ちたい」イメージを表現しました。

楽しい仕掛けが満載のシャツやパーカー

平塚次は半袖シャツです。ポケットの上や中、バックにいろいろなペンギンの刺繍がちりばめられています。実は、胸のところをめくると魚やペンギンが…。

さかざきほんとだ、かわいい。これ、すごいですよね。

平塚ポケット裏の仕掛けは「この服1年着てたのに今気づいた」みたいな話もよく聞きます。

さかざきなるほど、それまで気が付けなかったと(笑)。
シンプルで、私も着たいです。




 

平塚こちらは生地の切り返しで仕掛けを作った半袖シャツです。海へ飛び込んで魚を獲りにいくシーンを表現しました。

さかざき違う生地を組み合わせてあるんですね。

平塚ポケットが白いのも、氷の上に立っているようなイメージです。魚を取りに行って…バックの絵を見ると答え合わせができます。

さかざきほんとだ、おもしろいですね。




平塚デニム素材の長袖シャツで、ポケットの脇にひょっこり覗いた猫・ペンギン・ヒナペンギンが刺繍で入っています。バックの肩の近くにも3びきの刺繍が入っています。

さかざき今回は私も着たくなるものが多くてうれしいです。





平塚こちらは今、私が着ているパーカーです。おじぎしたり笑ったり、丸まったり、いろいろなペンギンの刺繍がお楽しみいただけます。
下を絞るとバルーンっぽいシルエットにできて、好きな形にアレンジしていただけます。

さかざきかわいいですね。生地も分厚すぎず、ちょうどよさそう。

平塚春先のコレクションなのでそこまで厚くなく、職場の冷房が強くて寒いみたいなシーンでも羽織ってもらえます。

ブルゾンやパンツ、ソックスで全身コーディネートが楽しめる

平塚様々なアイテムの上に羽織れるブルゾンも作りました。片足を上げているペンギンを胸元に刺繍したシンプルなデザインで、裏地にペンギン・ヒナペンギン・猫の総柄が入っています。

さかざきこれは中が楽しいですね。色味がかわいいし、質感もいいですね。

平塚薄めなので、今から春先まで着ていただけます。




平塚親子ペンギンの刺繍が入ったパンツも作りました。
黒い生地にキーカラーのグリーンの紐で、他のアイテムとも合わせやすくなっています。ポイントとして紐の先はペンギンの織ネームが付いています。

さかざきこれもいいですね。シンプルで使いやすそう。今回のコレクションは上から下まで全部揃えられるんですね。

平塚はい。セットでコーディネートしていただけたら楽しいと思います。

さかざきサイン会で、グラニフさんの服を着て来て下さる方が本当に多いんです。お客様同士で仲良くなっていらっしゃったりしますよ。「いつもグラニフで買ってて、これもそうなんですよ」みたいな会話が生まれています。

平塚グラニフメンバーとも「会話が広がる商品を作ろう」とよく話しているので、うれしいですね。
いつもの日常の電車やコンビニで、顔は見たことあるけど話したことはない人に「ペンギンお好きなんですか?」「それってSuicaのペンギンですよね」と声をかけられたり、日常の定型文じゃないコミュニケーションが生まれたらいいな、と思っています。




さかざきソックスは私も気軽に履けそうでうれしい。色味もかわいいですね。

平塚全身の末端までコレクションで揃えて着ていただけます。

さかざきこっちは絵柄も大きくて、アピールが強そう(笑)。
これも色味がキーカラーと揃っていていいですね。

平塚スニーカーとパンツの隙間から目線が感じられたら、この子たちかもしれません(笑)。

暖かい気持ちになる、親子ペンギンのショルダーバッグとポーチ

平塚ペンギンとヒナペンギンの親子が寄り添う姿をアップリケで表現したショルダーバッグです。反対側にはうつ伏せのペンギンとヒナペンギンが刺繍で入っています。 
ヒナペンギンと一緒にいるペンギンが優しい顔をしていて、個人的にも好きなアートです。

さかざきペンギンとヒナペンギンを描くときは一緒にいたずらっぽくしていることもあるんですが、今回はちょっと俯きがちで小さい子を見守る、慈しむ顔になるよう描きました。

平塚サイドにペンギン、ヒナペンギン、猫の顔が、白の刺繍で入っています。

さかざきこの部分、デザインシートで最初に見たときは「どういうこと?」と思いました。ここに絵柄を入れるなんて、不思議なことをするなあと思っていたんですが…。

平塚グレーの部分に鍵や好きなキーホルダーをつけてもらって、引っ張ったときに「あっ、なんかこっちを見ている」というような仕掛けです。

さかざきおもしろいですね。今は子どもだけじゃなく、大人もいろいろつけますよね。

平塚カバンに何かしらつけるのが流行っていますよね。カスタムしてお楽しみいただけたらと思います。




さかざきこのポーチは軽くて便利そう。バッグに外付けもできちゃいますね。

平塚リングで色々とカスタマイズできますし、今回のコレクションアイテムと一緒に使っていただけます。ヒナペンギンが追いかけている感じの絵柄もとてもかわいいです。

さかざき「Suicaのペンギン」にもヒナがいるんですが、この子の方が幼いんです。

平塚そこの描き分けもしっかりあるんですね。

クスっと笑えるペンギンとイカクのコラボレーション

平塚今回は、グラニフオリジナルキャラクターの「イカク」とのコラボレーションも作らせていただきました。

さかざきイカクはレッサーパンダのキャラだけど、実際にありえそうなポーズをとっていて、私が描くペンギンと親和性があると感じました。
私、もともとグラニフさんの動物キャラクターが好きなんです。ラムチョップが特に好きでTシャツも買っていますし、ユーモラスで気に入っています。だから双方のキャラが一緒に並んでいても、馴染んでかわいいですね。

平塚仲良く並んでいるのか、ケンカしているのか…?

さかざきちょっとおバカさん達に見える感じもかわいいですね(笑)。

平塚この対決は、どちらが勝つでしょうか?

さかざきどうだろう…どっちも自分が勝ったと思ってるかも(笑)。

平塚平和な決着ですね(笑)。
バックの下の方に、威嚇されて驚いたように後ろにコテンと倒れた2ひきがプリントされています。

さかざきもともとイカクにあるポーズなんですね。かわいいです。




平塚同じデザインの半袖パーカーです。こちらはフロッキープリントで触ると楽しい質感で表現しました。

さかざきこういう印刷のものって、なかなかなくていいですね。
半袖パーカーは重ね着するんでしょうか?

平塚そのまま着ることも多いですし、長袖シャツと重ね着する方もいらっしゃって、用途が広がって長く着ていただけます。去年ぐらいから半袖パーカーはとても人気があります。
バックにさきほどのコテンとした2ひきがプリントされています。

さかざきいいですね。




平塚こちらはミニショルダーバッグです。これは思わぬ買い物をして物をたくさん入れたくなったら、下側のジッパーを開けると拡張できるんです。

さかざきあっ、そうだったんですね! これはすごい!かわいいですね。
私はミュージアムで作業するときがあるんですが、ちょっとしたものを入れたくてポケットじゃ足りないときにすごくいいですね。ガムテープも入りそう(笑)。

平塚ジッパーを開けたところにキーカラーが入っていて、うつ伏せで寝転がるペンギンとイカクが刺繍されています。広げるときには買い物に疲れてぐったりしているのではないかと(笑)。見えないところにも遊び心を入れたアイテムです。

さかざきすごく感動しました。使い勝手もいいですね。




平塚最後に丸ポーチです。威嚇し合う2ひきを大きく入れて、刺繍で表現しました。
ペンギンが好きな魚とイカクが好きなリンゴ、それぞれの好物を刺繍でサイドに入れています。

さかざきこれも物がけっこう入りそう。イカクはりんごが好きなんですね。実際のレッサーパンダも、りんごを食べるんでしょうか?

平塚食べるみたいです。エサの器にカットしたりんごが入っているのをよく見ます。

さかざきりんごの赤がかわいい。これもすばらしいです。

さかざきさんのお気に入りアイテムと、今後やりたいこと

平塚たくさん見ていただいてありがとうございました。今回のコレクションで、さかざきさんが特に気に入ったアイテムはありましたか?

さかざきチャックで拡張できるショルダーバッグが好きですね。今のところ1位です。
切り替えの半袖シャツもかわいいです。
ボーダーが好きなので、ボーダーTシャツもいいですね。あと、白いシャツは着たいと思いました。

平塚さかざきさんは、普段はご自身の作品の洋服は着られますか?

さかざき実はあまり着ないんです、恥ずかしいので。ただ、絵柄が小さかったり柄にまぎれて目立ちにくいものがあれば着られます。
今までグラニフさんと作ったものだと、夏のワンピースはサイン会で着ました。裏地に絵柄が入ったグレーのカーディガンと、バックにパンダとペンギンがいる半袖スウェットはよく着ています。

平塚シンプル目のものがお好きなんですね。

さかざきはい。今回も着れそうなものが多くてよかったです。着心地がいいので、Tシャツもぜひ着たいですね。

平塚お仕事でもプライベートでも使っていただければ幸いです。今までのコレクションもご活用いただいているので、今回のラインナップと組み合わせて新たにお楽しみいただけるとうれしいです。

さかざきそうですね。サイン会などの機会にぜひ着たいと思います。

平塚さかざきさんが今後やってみたいお仕事や、描きたいものがあれば教えて下さい。

さかざき私、あまり先のことが見えていないんです。たぶん抱えているものが多すぎるからだと思うんですが…。
現在の自分のテーマとしては「今あるものを整えたい」。新しいものを発展させていくより、今抱えているものをより素敵にしていきたいです。「Suicaのペンギン」が2026年度末でひと区切りつくので、今後どうしていくかの方向性を整理して考えたいですね。

「大チーバくん展一さかざきちはるとチーバくんの20 年」より

あと今年は、千葉県のマスコット「チーバくん」の展覧会を千葉県立美術館で予定しているので、それに向かって盛り上げていきたいです。「大チーバくん展一さかざきちはるとチーバくんの20年」という展覧会で、チーバくん成人式なんです。

平塚チーバくん、もう20周年なんですね…!

さかざきあまりチーバくんをデザインしたものを自分で作っていないので、展覧会に向けてやってみたいですね。

平塚楽しみです! 他に、描きたい生き物はいるでしょうか?

さかざきペンギンは鳥ということもあって一緒に鳥をよく描いているんですが、鳥は意外とキャラ化したものが少ないので、大小さまざまいろんな種類の鳥を描いてみたいです。  
私はもともとアヒルや鴨のような水鳥が好きで、子どもの頃はアヒルを飼いたかったんです。そういうプリッとした形のものが好きなのにそこまで描いていないので、描きたいですね。

平塚今後グラニフで作ってみたい商品はありますか? 今、私達も把握できないぐらいアイテムの種類が増えていて、ペンやぬいぐるみ、ワイヤレスイヤホンなどもあります。

さかざき今回のコレクションの服のような「おしゃれだけどよく見るとキャラがいる!」みたいなデザインのものは楽しいので、やってみたいですね。

平塚作家さんの作品とアイテムの生地や製法とのマッチングは、グラニフのデザイナーが得意とする分野なので、いろいろ楽しいご提案ができると思います。
作品のリスタイルのようなイメージで、グラニフ側でデザインするときに作品の絵柄を触らせていただくことになるのですが、やっても失礼でなければご提案させてください。

さかざきはい。イラストとは違う洋服ならではのポイントがあるものも、おもしろいですね。

平塚ぜひ次回もよろしくお願いします。今日は、貴重なお話をありがとうございました。

PROFILE

さかざきちはる 千葉県出身の絵本作家・イラストレーター。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。1998年よりフリーのイラストレーターとして活動。JR東日本「Suicaのペンギン」、千葉県のマスコット「チーバくん」などのキャラクターデザインを手がける。著書に『ペンギンゴコロ』『ペンギンのおかいもの』などの絵本や、『イラストのこと、キャラクターデザインのこと。』などの作品集がある。令和8年10月31日(土)〜令和9年1月17日(日)、千葉県立美術館で「大チーバくん展一さかざきちはるとチーバくんの20 年」を開催予定。

instagram X official HP

平塚礼莉|株式会社グラニフ
コラボレーション担当
グラニフのコラボレーション担当者。漫画、アニメ、映画など幅広いジャンルのコラボ商品の企画進行から商品リリースまでを進行。趣味はアニメ・YouTube鑑賞、テーマパークに行くこと。

編集:平塚礼莉 / 文章:kao / 写真:泉大悟

さかざきちはる コラボレーション フォトギャラリー





撮影:村本祥一<BYTHEWAY>

OTHER STORIES

more >
graniph GRAPHIC STORIES:24 WEARAMEN
graniph GRAPHIC STORIES:22 石黒亜矢子
graniph GRAPHIC STORIES:20 藤田和日郎
graniph CREATOR STORIES:18 中村佑介
#graniph CREATOR STORIES:03 内田圭
#graniph CREATOR STORIES:02 Taicchan
graniph CREATOR STORIES:01 北迫
graniph HOLIDAY GIFT GUIDE2021
2021 Winter
History of MOOMIN, World of MOOMIN
graniph Family Collection
2021 Fall