11月1日、オンラインストアでの新サービス
「graniph Graphic Factory(グラニフ グラフィック ファクトリー)」がスタート。
ブランドのアイデンティティであり、財産、そして一番の魅力である
グラフィックアイテムの楽しさを、いっそう引き出したまったく新しい試みです。
今回は、プロデュースを担当したグラニフ 枝村亮太がサービスの魅力をご紹介いたします。

膨大な種類のグラフィックから、
お気に入りを探すワクワク感

──「グラニフ グラフィック ファクトリー」のサービス内容について

枝村 いわゆるオンデマンドサービスで、お好みのアイテムを受注生産で販売する試みです。具体的には、まずグラニフのオンラインストアに掲載のサンプルから、ご希望の商品を選んでオーダーしていただきます。そこから1点ずつプリントを施して、1週間前後でお客様の手元へお届けします。

11月1日のサービス開始の時点では、TシャツとロングスリーブTシャツ、クルーネックスウェット、キッズTシャツで、各50型のグラフィックと幅広いサイズを取り揃えました。大人サイズ、キッズサイズで同じグラフィックを選べるので、リンクコーデも楽しめます。加えて、スニーカーやトートバッグ、マグカップ、iPhoneケースも、それぞれに異なるグラフィックを約30型ずつラインナップしました。

──すでに合計300型以上の豊富なバリエーションだが今後の予定は?

枝村 毎月15〜20型ほどのグラフィックを追加していく予定です。なかには、ハロウィンやクリスマスといった季節のイベントに合わせたデザインも。そういったシーズンアイテム以外のグラフィックは継続してオンラインストアに残り、どんどん蓄積されていきます。月を重ねるごとに内容が充実し、膨大な数からチョイスできるようになります。随時新しいグラフィックが登場するので、是非こまめにチェックしてみていただければと思います。

毎月これだけ多くのアイテムをリリースすることは一般的なアパレルブランドでは容易ではありません。グラニフにはグラフィックを専門としてきた20年間にわたる歴史があり、これまで販売してきた無数の作品を保有しています。それらのアーカイブをリバイバルさせながら、新作のデザインも投入。長くご利用いただいているお客様にとっては懐かしいグラフィックがあったり、当時は買い逃したデザインを手に入れることもできます。また、過去のデザインを初めて見る方にはまったく新しいものに映るはず。いずれにしても、山のようなバリエーションからお気に入りを探し出すワクワク感を味わっていただけると思います。
このアイテム数を実店舗で展開するのは、販売スペースなどの問題もあって非常に難しいのですが、オンラインストアでの受注生産とすることで実現することができました。

多様性とサステナブルに向き合った、
グラニフ流のアプローチ

──今回の新サービスが生まれた経緯について

枝村 キッカケは大きく2つ。ひとつはバリエーションを広げて、もっともっとおしゃれの自由度を高めたいと思いました。グラニフらしい方法で、ファッションやライフスタイルの多様性を形にしたいと考えました。もうひとつは、サステナブルの観点。私たちのような製造小売業は需要予測や販売計画に基づいて見込み生産することが基本で、そこには余剰在庫を抱えるリスクがあります。いわば、食品業界で深刻な事案となっているフードロスにも共通します。グラニフとしても、こうした時代の重要なキーワードと向き合い、これまで以上に踏み込んで取り組むべきタイミングでした。そして辿り着いた答えは、バラエティ豊富なラインナップと、無駄の出ない最適な生産量を両立できる受注販売のシステムでした。

オンデマンドサービスの構想は数年前からあったものの、なかなか実現には至らなかった。1点ずつ生産するにはインクジェットプリントという技法が適しているのですが、当時の技術ではグラニフが求めるレベルで商品を生産することができませんでした。近年、プリント機の進化やインクの改良などから、急激にクオリティが向上しました。当初はTシャツのみの展開を想定していましたが、最新の技術と日本が誇る職人の方々の素晴らしい技術を組み合わせることで、様々なアイテムへのプリントが可能になった。以前から、アパレルだけでなく雑貨も取り扱ってほしいというお客様の声は多く、ブランドが生まれ変わる今回を機にラインナップに加えました。

とりわけスニーカーは会心の仕上がりです。グラフィカルでユニークなルックスはもちろん、オリジナルでイチから作り込んだ履き心地へのこだわりなど、シューズとしての品質も抜かりありません。サイズも23〜28cmまで1cm単位で用意しました。先行して7月から、20型のみオンラインストア&一部店舗で予約を取ったのですが、受注可能な点数を大幅にオーバーするほどのご好評をいただきました。

──今後の展望について

枝村 まずは一人でも多くの方々に「グラニフ グラフィック ファクトリー」を知っていただき、楽しんでいただきたい。今後は期間限定のグラフィックであったり、アイテムのバリエーションを増やしたり、ゆくゆくは目の前で体験できるイベントを随時開催したりと、お客様にさらなるワクワク感や驚きを届けられたらと思います。これまでとは少し違った視点からグラニフを楽しんでいただけたら嬉しいです。

シリーズアイテム

グラフィックマグカップ

グラフィックトートバッグ

グラフィックスニーカー

Tシャツやスウェットをはじめ、スニーカーやバッグ、雑貨まで!

原宿店では、実際の商品を手にとってご覧になることもできます。好きなグラフィックに囲まれて暮らす、豊かなライフスタイルをぜひその目で確かめてみてください。

「グラニフ グラフィック ファクトリー」のローンチに先立ち、2021年9月8日〜20日の間、グラニフ原宿店に併設したイベントスペースにてポップアップストアがオープン。店頭には、10型のオリジナルグラフィック×各10色のプリントカラーを取り揃えた計100種類を用意。その場で自由に組み合わせを選び、目の前でTシャツが刷り上がる様子を多くのお客様に体験していただきました。
※現在、ポップアップストアは終了しています。

Profile

枝村亮太

株式会社グラニフ 執行役員兼グラニフ グラフィック ファクトリー 責任者
生産管理と物流管理の統括に加え、新サービスである「グラニフ グラフィック ファクトリー」と新カテゴリーアイテムを統括。

撮影/村本祥一<BYTHEWAY>、西山 勲 取材&文/いくら直幸

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