2025.3.19

不定期連載「コラボの原産地」第24回です。

コラボレーション商品を紹介することを口実に、
作家さんやアーティストさんと制作秘話を対談する企画です。

今回のコラボレーションは「仮面ライダーシリーズ」です。
ラインナップの中から現在放送中の『仮面ライダーガヴ』主人公のショウマ役を務める知念英和(ちねん・ひでかず)さんに
インタビューさせていただきました。

今回もインタビュアーを務めるのは、グラニフコラボレーション担当の石川です。

『仮面ライダーガヴ』撮影現場の裏話や熱い想い、知念さんの私服のこだわりから将来の展望まで、
普段聞けないお話をたくさん伺っています。ぜひ最後までご覧ください。

※インタビューに登場する一部商品デザインは監修中のため実際の商品と異なる場合があります。
発売商品はグラニフ公式オンラインストアの商品ページでご確認ください。

『仮面ライダーガヴ』の舞台裏と知念さんの想い

石川それではインタビューを始めさせていただきます。まずは今放送中の『仮面ライダーガヴ』(2024年)のお話から、いろいろとお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。

知念さん(以下、敬称略) よろしくお願いします。

石川『仮面ライダーガヴ』が本当におもしろくて、もう夢中です!もちろんお仕事をさせていただくので、ということもありますが、今回の仕事に携わっていないグラニフのメンバーにも「おもしろいから見た方がいい!」と勧めています。特に、普段は特撮を見ない人にも「ドラマとして本当におもしろいから、とにかく1回見てみて!」と伝えているぐらいおもしろいです。

知念うれしいです! ありがとうございます。僕たちキャストも『仮面ライダーガヴ』は脚本の香村(純子)先生が作る物語、毎回最後の引きから「次も見たい!」と思わせる塩梅が、とてもすごいと思っています。これからもまだまだおもしろい展開があるので、ぜひ楽しみにしていてください。

石川仕事としてインタビューさせていただいていますが、『仮面ライダーガヴ』を見ている個人として気になっていることもお聞きできればと思います。

まず、知念さんが仮面ライダーに決定したときはサプライズで知らされたとお聞きしました。そのときのお気持ちはいかがでしたか?

知念初めて聞かされたときは、人生で1番うれしかったです! うれしかったというか、もう「時が止まった」みたいな感じでした。

ずっと仮面ライダーになりたいと思いながら上京してきましたし、事務所に入るときも「仮面ライダーになります」って2,000人の前でスピーチしました。それで、いろいろな人の縁があって決まったので。やっぱり『仮面ライダー』という作品に対する憧れは人一倍強かったです。ずっとずっと願ってきたことなので、マネージャーさんには「夢じゃないですよね、信じていいですよね?」と言っていました。

石川知念さんの小さいころだと『仮面ライダーオーズ/OOO』(2010年)あたりでしょうか?

知念はい、『オーズ』と『仮面ライダーW』(2009年)ですね。それでベルトなどを買ってもらっていました。僕の一時代を築いてくれたのは仮面ライダーです。もちろんスーパー戦隊シリーズも見ていたんですが、家に残っているものを見ると仮面ライダーばかりで、仮面ライダーが大好きだったんです。だから本当にうれしかったです。

石川家にもいっぱいあったんですね。当時の知念さんもやはり変身の練習はしていたのでしょうか?

知念していたと思います。憧れてやっていました。

石川オーズのメダル入れたりして。

知念めちゃくちゃ入れてました(笑)。当時、主人公の火野映司がベルトにすばやくメダルを入れるじゃないですか。「どうやって入れてるんだろう?」と思っていましたし、この歳で僕も仮面ライダーに変身することになったから「過去の先輩たちはどうやって変身してきたんだろう?」と思ってオーズを見直してみました。

石川絶対難しいですよね。

知念めちゃくちゃ難しいと思います。『仮面ライダーガッチャード』(2023年)のライドケミーカードもすごく難しいだろうな、『ガヴ』はまだ大丈夫かな? とか。そういう観点で見れること自体、すごいことですよね。

石川一度、変身する役を演じられると「他の人はどうやってるのかな?」という目線も増えるんですね。

知念見ていただけの時とはまた違った感じというか、どうしてもそういう目線にはなっちゃいます。自分も変身すると思うと比べますし、「自分はこうしてみよう」ってこだわりというか、1年間子どもたちに「ショウマかっこいい!」と変身してもらうためにはどうすればいいか? と考えて過ごしています。

■「仮面ライダーガヴ」変身ポーズレクチャー

石川もしよかったら、「仮面ライダーガヴ」の変身シーンを見せていただけないでしょうか。かっこよく変身できるコツなどあれば伺えると嬉しいです。

知念もちろんです。

■「仮面ライダーノート」で役作り

石川今回『仮面ライダーガヴ』の主人公・ショウマを演じるにあたり、役作りはどういうことをされたのでしょうか?

知念まず、仮面ライダーを演じるために「仮面ライダーノート」というものを自分で作りました。僕はもともとノートを書くのが大好きで、1年間もやらせていただけるということで、昭和の仮面ライダー1号から仮面ライダーV3、平成、令和……と今までの歴代全ての仮面ライダーの名前を書き出しました。それで令和6代目が『仮面ライダーガヴ』になるんだ、という。

仮面ライダーになるためには過去を知らないといけない、特撮は受け継がれていくものだから、僕がガヴを演じるためにはまず『仮面ライダー』のことを知る義務がある、と思って歴代のライダーを見ていきました。

石川「仮面ライダーの魂を受け継ぐ」というような意識なんですね。

知念はい。最初に魂を受け継ぐ意識を自分の中に持って取り組めたことは印象的でした。

石川ショウマはけっこう複雑な生い立ちですよね。敵であるグラニュートにとどめを刺す前に「どうする?二度と闇菓子にかかわらないか、それとも俺に倒されるか?」と確認するところに、その複雑な生い立ちが反映されていると思いました。

知念そうですよね。

石川敵の幹部であるストマック家に対する葛藤を抱えていたり、明るい性格ながらも複雑な感情を持っているショウマを演じる上で、苦労している点はあるのでしょうか。知念さんご自身とは近いのか、というところも含め、どういう気持ちを持っているのか伺えますか?

知念ショウマを演じるためには、まず人間界とグラニュート界という世界線が2つあって、そこを行き来するということを意識しなければならない。しかもショウマは、人間世界の物を初めて見るんです。食べ物も、人同士のコミュニケーションもそうですし。ずっと母と閉ざされた世界に閉じ込められていて外の世界を知らない、という感覚なんです。

それから「お菓子」に対する憧れも持っています。大好きだったお母さんがお菓子のことを楽しそうに話している姿を、小さい頃からずっと見てきた。それで人間の世界に来てようやく「これがお菓子か!」となったんです。生まれて初めてのものを見る感覚って、どういうものなんだろう?と思いました。

僕たちにとっては普通のことだけど、ショウマから見たらどう思うんだろうとか、そういうことを事細かくノートに書き出して、いや、これは違うなとか。グミだったら「初めて見たときはすぐ口に入れないで、匂いから嗅ぐかな?」とか「いや、それより先に触り心地の感覚から試すよな」とか。そういうことから突き詰めて、杉原(輝昭)監督からアドバイスをいただきながら演じていきました。

石川そうですよね、知念さんご自身はグミを知っているけれど、ショウマは知らない。ショウマになるには「1回グミを忘れる作業」から始めないといけないんですね。

知念そうですそうです。そこは0から作らなきゃいけないということで、苦労というかやりがいを感じていました。そこが普通の役作りとはちょっと違った部分だったかな、と思います。

あと、ショウマは周りの登場人物に影響されて、ショウマも相手に影響を与えて、と登場人物に対していろんな方向の矢印で見てるんです。

自分がグラニュートでストマック家の出身で、外の世界から来たことを隠しながら、情報をどこまで開示してどこまで秘密で、とか。絆斗(辛木田絆斗)には仮面ライダーって教えたけど、幸果さん(甘根幸果)には教えてないとか。少しずつ情報を明かしていくんですが、それでキャラクター同士の関係性や距離感がどんどん変わっていくんです。

台本を見ただけじゃ頭がこんがらがってしまってわからなかったので、そこでまた仮面ライダーノートを取ったり、台本を1話もらうごとに「ここまで来た」とちゃんと理解して現場に行く、みたいな作業をしていました。今はもう半分以上撮りましたが、そこはずっと続けていないとやっていけないくらい、情報がたくさんありました。

石川『仮面ライダーガヴ』の公式ホームページを拝見すると、エピソードごとに相関図があったりして、今の関係性はこう、というのがわかります。でも知念さんはそれをご自身で、仮面ライダーノートに書いてされていたってことですよね。

知念そうなんです。視聴者の方が見るころには相関図があるのでわかりやすいんですが、それができる前の段階で撮影しているので、台本だけだと情報が活字とト書きのみなんです。だから情報整理は僕自身もやってましたし、絆斗や幸果さん、最近出てきたラキア(ラキア・アマルガ)とも「今こういう状況だよね」と随時確認しながら、撮影を進めていました。

■キャスト達が熱く話し合う制作現場

石川いや、すごいです。視聴者側には見えない努力をものすごくされているんですね。1話見るたびに人間関係だとか、これは言えないっていうシーンがあるので、すごく複雑な演技をされてるな……と思っていました。

だからこそお伺いしたいのですが、現場の雰囲気というのはどんな感じなのでしょうか? 作品を撮られているときはキャラクターそのものになられていると思うんですが、カメラが回っていないときの関係性も、見ている側としては気になります。どういったコミュニケーションを取られているんでしょうか?

知念『仮面ライダーガヴ』はゲストの方と演じることも多いのですが、だいたいメインキャストとずっと一緒に撮影しているので、会話はいつも「このシーンどうする?」とか、ずっと作品のことについて話しています。

特にストマック家の皆さんとは「このキャラクター、これからどうなるのかな?」とよく話します。今放送されている話を僕たちが撮ったのは前のことなので、放送話を見て「この時こうだったよね」って感想会も、会ったときにはいつもしています。僕たちキャストは、会える時間があればずっとガヴの話をしているんです。

1人1人のキャラクターを香村先生やプロデューサーさん方が丁寧に丁寧に書いてくださっているので、敵キャラが際立つんです。やっぱりおもしろい作品、おもしろいヒーロー物になるには、ヴィラン側が魅力的じゃないとっていうのがあると思います。僕はガヴを演じていて「敵キャラがすごく魅力的だな」ということを感じますし、そういう「ガヴっていいよね」っていう話ばかりしていますね。

石川カメラが回っていないときは、ストマック家の役の皆さんとも仲良くされているんですね。

知念もうずっとふざけてばかりです(笑)。たわいのない会話とか、ガヴの今後についてとか。シータとジープのときは「お父さんがあれだからな……」「もしお父さんがこうじゃなかったら変わってたよね」って話とか、ちょっと物語とは違う展開の話や、視聴した感想を持ち寄っています。

石川そういう会話のときは、見ている側の人たちと同じ気持ちでいるんですね。

知念はい、一緒の気持ちです。リアルタイムで僕たちも感想を言いあって、同じ作品を同じペースで見ているような感じです。

石川そうなんですね。キャストの皆さんとの関係性や、撮影現場の雰囲気を知れてうれしいです。カメラの回っていない所でも、たくさんコミュニケーションを取っているんですね。

知念ラキア役の(庄司)浩平くんは『魔進戦隊キラメイジャー』もやられていましたが、ガヴのキャストは新人が多いということもあって、みんなで切磋琢磨していかないと届くものも届かないよねって話していて。やっぱり作品、台本がすごくいいので、そのままダイレクトに伝えるために僕たち役者ががんばらないといけないんですよね。

世界観を壊さないためにも、よりよく視聴者の方に伝えるためにも、みんなが1つの目標というか同じ方向を見て一緒にやっていると感じます。今回、自分は主演としてやらせていただいている中で、コミュニケーションの量もそうですし、みんなの仲がいい、作品への愛があるっていうのは、すごくいいことだな、と思っています。

石川おもしろさもそうですが、皆さんのその「ガヴを届けたい」っていう気持ちは、視聴者にもバチバチに届いていると思います。1話出るたび、グラニフ社内でも月曜日の朝は盛り上がります。

知念月曜日の朝の会話がガヴなんですね! それは本当にうれしいです。

■「ゴチゾウ」への想いと知念さんの大好きなお菓子

石川ショウマと「ゴチゾウ」との掛け合いもかわいいと思っていつも見ていますが、変身アイテムの眷属「ゴチゾウ」の話も伺いたいと思います。知念さんが初めて「ゴチゾウが出てくる」と聞いたとき、初めて「ゴチゾウ」を見たときの印象はどうでしたか?

知念最初に聞いたときは「えっ、変身アイテムが生きてるの?」っていう感想でした。僕はオーズなどを見てきて「変身は変身道具で」と思っていたので、生きてるとなるとショウマが抱く感情もいつもとはちょっと違うだろうな、と思っていました。自分が食べて生み出して、だとショウマからしたら我が子のような気持ちになります。最初の企画の資料を見て、感情移入の仕方も違ってくるだろうな、すごくおもしろいな、と感じました。

石川けっこう特別な気持ちになりそうですね。

知念そうなんですよ。しかも、変身したあとはヒャーンって消えていくんです。

石川儚さもありますよね。

知念僕自身は演じていて、最初は儚さがあるなんて思ってなかったんです。

石川ずっと一緒に居られると思っていた?

知念というより、食べて、出てきて、使われることに喜びを感じている子たちだからな、と思っていたんです。

でも放送が始まったら、視聴者の方がゴチゾウを魅力的に感じて感情移入して、昇天していくのを見て「あぁー!」 となったと聞いて。だから、始まって初めて「そういう感情も抱くんだ」と知ったんです。最初はただ子どものように接していたんですが、そういう見方もあるんだとおもしろかったですね。

石川撮影をこなすごとに、知念さんのイメージの中でもゴチゾウへの感情が深まっていったんですね。

知念はい。そう思います。

石川ところで、これを聞いてもいいのか、正直わかりませんが……(小声)どのゴチゾウが1番好きですか? もしよければ、知念さんお気に入りのゴチゾウを教えてください。

知念それは決められないです!(笑)もちろん個人的にも全部好きなんですが、大きな声では言えないんですが小声で言うと「ザクザクチップス」が個人的に好きです。たれ目なんですよ。僕もちょっとたれ目気味なので、そういう共通点とか、あと僕は小さい頃から双剣派だったんです。だから、変身した後に双剣なのがかっこよくていいなって。もちろんガヴガブレイドも好きですが、双剣が一番だと思っていたので。

石川なるほど、憧れの戦闘スタイルとマッチしていたんですね。

知念そうなんです。やっぱりアクション監督の藤田(慧)さんが作ってくれるアクションがめちゃくちゃかっこよくて。剣が再生されるところとか。

石川そうですよね。剣がパキッと割れたと思ったら、また再生して戦うという。

石川割れるアイデアもそうですし、強いて言うならやっぱり「ザクザクチップス」が少し頭1つ抜けて好きだなって感じます。もちろん全部好きです!

知念教えて下さってありがとうございます。『仮面ライダーガヴ』はグミやチョコをはじめとしたお菓子がたくさん出てくる作品ですが、知念さんご自身の好きなお菓子はありますか?

知念ゴチゾウではなく、プライベートでということですね。それだと1番好きなのは、僕の出身地である沖縄の「ちんすこう」というお菓子です。

小麦粉と砂糖をラードという油で焼き固めるご当地お菓子なんですが、沖縄にあるからといっていつでも食べられる感じではないんです。沖縄のお土産のイメージがあると思いますが僕たちにとってもそうで、必ず年に何回か給食で出るんです。それが大好きで。

僕の家は「週末しかお菓子を食べちゃいけない」っていうルールがあったので、だからこそお菓子に対する憧れがすごく強かったです。

石川そういう意味では、ちょっとショウマの気持ちがわかっていたんですね。

知念そうだと思います。だから、そういう意味でも「ちんすこう」は特別なお菓子のイメージです。今は東京に来て好きな時に、好きなだけ食べられる環境なので、誰かに止められなければ1日で2個入り20袋ぐらいを1人で食べちゃうんです。それぐらい大好きです。

■知念さんがショウマから影響を受けたこと

石川知念さんご自身についてもお伺いしたいのですが、知念さんとショウマ、共通点はあるでしょうか?

知念まず、ショウマの天真爛漫というか人なつっこいところは、厳しい環境の中で生き抜くために育まれたものだと思うんです。

石川処世術の一面もあるんですね。

知念そうです。ショウマと1年付き合ってみて周りの方々から言われるのは、そういうところが似てるとか、あと、ちょっと抜けてるところとかでしょうか。

幸果さんも含めて人間ってみんな生きていく中で社会性を身につけていくものだけど、ショウマはそれはできなかったから持っていない。純粋でピュアな分、例えば3話でおじさんに「僕に泥棒させるためにご飯をくれたの」って言う。ショウマがああ言ったからこそ、おじさんにも響いたと思うんです。その純粋な気持ちをそのまま言葉に出すキャラクター性がすごくいいなと思うし、そういう愛嬌みたいなところがいいですね。

それから、ショウマは幸果さんに「おいしいものノート」を提案してもらい、毎日書き続けているんですが、実はそれと近いことを僕もやっていたんです。東京に来て「1日1日を無駄にしないように」という意味で日記をつけ始めて、東京に来た瞬間の4月頭から続けて1年半になります。仮面ライダーになる前から、日記を毎日続けているという意味でもちょっとショウマと似てるな、と思います。

石川ありがとうございます。ショウマを演じていて知念さんご自身がショウマに影響を受けたり、変化した部分はありますか?

知念大きく変わったのは食の部分なんですが、ショウマって食べるとき、よく「おいしい~!」と口に出したりするじゃないですか。周りから見てたら「何この人?」ってなるかもしれないんですが、素直に思って口から出るっていうのがショウマのキャラクター性なんです。それが知念の日常生活にも支障をきたしています(笑)。

石川(笑)

知念1人でご飯を食べに行ったときや撮影現場でみんなでロケ弁を食べているとき、「あ、おいしい!」って感想がまず口に出ちゃうようになりました。それがいい意味でもショウマの影響を受けている、1番大きく変わった部分です。

石川とてもいいことじゃないですか!

知念高級レストランで「おいしい~!」と言って食べたりとか、いい大人がやめた方がいいよ!って感じもあるかもしれないんですが、自分ではいいなと思っています。食に感謝するとか、日本の食べ物っておいしいよね、お菓子っていいよねっていうのは「食べるヒーロー」だからこそだし、食に対する自分の価値観みたいなものを大きく変えてもらえたのは、ショウマを演じたこの作品のおかげです。

石川「ヒーローを演じる」というのとはまた違う部分で、知念さん自身に影響があったんですね。

知念そうですね、無意識に出ちゃうというか、自分の中でショウマに浸食されているというか(笑)。

石川視聴者さんにも同じ影響を与えているんじゃないかと思います。見ているお子さんや、もちろん大人でも「おいしいものを食べて、おいしいって言う」ということは、やっぱりいいことですよね。

知念ありがとうございます。

■一風変わった「ガヴ」と先輩に学ぶ「仮面ライダー」

石川今回の変身は、変身ベルトというか「ガヴ」という存在ですよね。「ガヴ」を初めて見たときの印象はどうでしたか?

知念驚いたというか、最初は「ベルトじゃなくてお腹についてるんだ!」 って、ベルトの概念が自分の中で覆されました(笑)。企画書を読んで、今年はこれで行くのか、どうなるんだろう? というワクワクと不安とで始まりました。

石川仮面ライダーに憧れてずっとやりたいと思っていたら、きっと「ベルトを巻くぞ!」という気持ちがありますよね。

知念そうなんです。それが「素肌についている」っていう(笑)。

石川僕らも拝見していて新しいな、おもしろいなと思っていたので、知念さんがどう感じられたのか気になっていました。

知念お腹に付いているっていうのは最初はやっぱり衝撃でした。でも今は視聴者の方にも受け入れてもらっていると思いますし、変身したらかっこいいぞ! ともっともっと広めていきたいです。

石川ありがとうございます。知念さんは『仮面ライダーオーズ』や『仮面ライダーW』をご覧になっていた世代ということですが、ガヴの演技で参考にされた仮面ライダーはいらっしゃるでしょうか?

知念勉強のためにいろいろな仮面ライダーを見る中で、令和初代の『仮面ライダーゼロワン』(2019年)を見て、主人公の飛電或人を演じる高橋文哉さんのお芝居に1話でぐっと引き込まれました。メイン監督が今回と同じ杉原(輝昭)監督なので何か少しでも掴めないかと見始めたんですが、一気に魅了されちゃってゼロワンのファンになりました。

もちろん芝居を組み立てるときは自分の中で引き出しを開けて「これだ」というものを汲み取って演じるんですが、ゼロワンのファンになってからは、どこかでショウマが或人に重なった部分があるかもしれません。そういう意味ではゼロワンを参考にさせていただいています、と言えると思います。

石川全部を参考にする中でゼロワンは特に、ということなんですね。確かに主人公の明るい性格というか、何か共通点があるように感じます。

知念あと、文哉さんはすごくかっこいいのに、或人はお笑い芸人というところでの吹っ切れ方にすごく衝撃を受けました。第1話のカメラのどアップのところなんて「こんなにやるんだ」ともう衝撃で。

僕もショウマを演じる中で、見た目や「外からはこう見られてるんじゃないか」というのを全部取り払ってお芝居すればいいんだっていう突破口みたいなものを、ゼロワンの1話から受け取りました。それもあってショウマはけっこういろいろ振り切っています。

石川「このキャラはここまで」みたいなラインは作らずに。

知念はい、作らずに。もう全部やろう、思いっきりやろうって思っています。

石川ここまで撮影されてきた中で、知念さん自身が「成長したな」と感じたところはありましたか?

知念いろんなところで感じます。もちろんお芝居もそうですし、現場の役者としての立ち振る舞いや挨拶など、監督やスタッフのみなさんに教えていただきました。

特撮は『仮面ライダー』だけでなく『スーパー戦隊シリーズ』もそうですが、新人の役者を起用して、1年かけて外に出ても活躍できる役者に育ててくれる環境ができているんです。歴代の先輩たちもそうですが、シリーズの現場を去った後でも活躍できる人たちを育ててきたプロフェッショナルな方々に囲まれて、今僕は撮影しています。そういう中で僕自身が1番変わったのは「自分を俯瞰して見る」ことだと思います。

僕は昔からテレビっ子で、テレビを見ているとお母さんが声をかけても聞こえないくらい没頭していました。前のめりになっちゃうというか、周りが見えなくなるところが僕の長所でもあり、短所でもあって。それで撮影現場でも、役作りや演じていて周りが見れなくなり、迷惑をかけてしまう節が多々あったんです。

自分が主演として今ここに立っていることで、照明さんや音声さんなど周りのスタッフさんたちは自分をかっこよく映すために動いてくれている。だから自分のお芝居だけじゃなくて、周りも見れる役者にならなきゃいけない。「自分や現場を俯瞰して見る」っていうのは僕の中で少しできるようになったことなのかな、と思います。

石川もともと心がけてもいるし、実践していく過程の中で大切にしなきゃいけない範囲が広がった、みたいなことなんですね。

知念自分の芝居を俯瞰して見ることができれば芝居の幅も広がりますし、監督さんの「もうちょっとこうしてほしい」というオーダーに対しても瞬時に対応できたり、すごくいいことばかりなんです。だから、撮影はまだまだあるので最後までもっと突き詰めて、成長していけたらと思います。

石川そう思われている方なんだなというのは、今日のインタビューや撮影を通してもとても感じます。ショウマとお話をさせていただいている気分になりつつ、知念さんご自身がとてもすてきな方なんだと伝わってきました。

今日同席しているグラニフのメンバー達も、『仮面ライダーガヴ』を拝見しているので、もともと知念さんのことが好きでしたが、実際お会いしてみてよりいっそう素敵な方で心惹かれています(笑)。

知念ありがとうございます。

『仮面ライダー』コレクション紹介

■『仮面ライダーガヴ』Tシャツ&キッズTシャツ

石川ここからは、今回グラニフで展開させていただく仮面ライダーのコレクションアイテム(全14種類)を紹介していきたいと思います。よろしくお願いします。

知念よろしくお願いします!

石川まず、知念さん演じる『仮面ライダーガヴ』のアイテムです。今ちょうど知念さんに着ていただいているTシャツが大人用のガヴTシャツで、もうひとつがキッズTシャツです。

デザインはすごく似てるんですが、ちょっと違います。大人用は黄色く丸い文字で「GAVV」と入れて、グミのパッケージっぽいイメージをデザインしています。

知念あ、ほんとだ!

石川キッズ用は写真っぽい感じの質感になっていて、プリントの手法も違います。お子さんたちはテレビで見ているガヴの姿が欲しいでしょうし、大人はファッション的にデザイン風にした方がいいかなという点で、少しデザインを変えています。

知念うわぁ、よく見ると全然違いますね。

石川こうやって着ていただいたら、知念さんとお揃いの感じになっていいですね。

知念後ろのロゴもうれしいですね。

石川やっぱりタイトルがちゃんとあるっていうのは大切ですね。

知念なるほど、そうですね。

■『仮面ライダーガヴ』 「ガヴ」刺繍Tシャツ/「キッキングミゴチゾウ」ソックス

石川次は、刺繍Tシャツをご紹介します。お腹のガヴを刺繍で表現してみたらこんな感じになるかな? と作らせていただきました。

仮面ライダーの商品は「仮面ライダー感」が強くてかっこいいものが多いのですが、それを少しだけ抑えたものも欲しいというご意見もありましたので、白のTシャツに同色の刺繍でガヴを表現しています。

知念ほんとだ、これは普通に着ていても「あれ?よく見たらこれ何?」と話の広がりもできそうですね。後ろのゴチゾウたちもかわいいですね。

石川このTシャツを着ている時に「仮面ライダー好きなの?」と言ってもらったら、あ、見ている人だ、と会話が生まれると思います。

知念そうですね! これはまた刺繍っていうのがいいポイントですね。

石川ハンドルも回したくなるけど刺繍なので回らないというのはあるんですが(笑)。

知念このTシャツを着て、ベルトつけて回してもよさそうです。刺繍もベルトもどっちも見えますよね。だからあえて胸に柄がついているんですね。

石川最初のデザイン案のときはお腹のところにつける案もあったんですが、やっぱりTシャツとして見たときには胸あたりにあった方が着やすいのと、ベルトを一緒にしていただいたときに両方見えた方がいいかな、なんていう話をしてこれに決まりました。

知念いや、すごい。いろんな上着にも合わせやすそうですね。

石川次は「キッキングミゴチゾウ」のソックスです。

知念ゴチゾウも、靴を履いたときにちゃんと見えるようになっていますね。デザインがとても凝っててかわいいねって話をしていて、欲しいなと思いました。

石川喜んでいただけてよかったです。ありがとうございます。

■『仮面ライダーディケイド』 「仮面ライダー集合」Tシャツ/リバーシブルハット

石川今回は仮面ライダーガヴ以外にも『仮面ライダーディケイド』(2009年)、『仮面ライダー龍騎』(2002年)、『仮面ライダーV3』(1973年)の商品を作らせていただきましたので、ご紹介をさせていただければと思います。

まず『仮面ライダーディケイド』になりますが、知念さんは世代的にはギリギリ記憶にあるかどうかな作品でしょうか?

知念僕は『仮面ライダーW』(2009年)と『仮面ライダーオーズ/OOO』(2010年)を見ていた世代なんですが、ディケイドも記憶にあって、バーコードのデザインが特徴的なことがすごく印象に残っています。

石川仮面ライダーディケイドは平成仮面ライダーシリーズ10周年を記念して撮影されていたものなので、平成1作目の『仮面ライダークウガ』や、『仮面ライダーアギト』なども集合した「仮面ライダー集合」の絵柄になっています。Tシャツ背面にリッチな感じで入れさせていただきました。

知念わ、すごい。ホントにそうですね。

石川その反対、表面にはディケイドのクレストをプリントしています。

知念わ、え?!これはちょっと手触りが、シリコンっぽい感じ?

石川はい、立体感があるプリントにしています。

知念すごい、ここまで手触りがあるんですね。僕、洋服を選ぶときには手触りとかワンポイントにこだわった洋服がいいなと思っているんです。いつも服を選ぶときの基準にしているので、こういう手間がかかったところがあるとみんなも喜ぶと思います。

石川同じく『仮面ライダーディケイド』でハットも作りました。手に取っていただければと思うのですが、先ほどのバーコードのイメージが今度は刺繍になっています。遠目で見るとプリントかどうかわからないぐらいの、刺繍ワンポイントのハットです。

仮面ライダーディケイドはいろいろな平成の仮面ライダーに変身できるということで、実はひっくり返していただくとリバーシブルになっていまして……。

知念本当だ、すごい!

石川歴代の仮面ライダーはそれぞれいろんな色があるのでこれぐらいの大きさで総柄になっているとかわいく見えるということもあり、ファッション的にも使いやすいと思います。

知念うわ〜、かわいい。こうして見るとディケイド以前の仮面ライダーって、赤を基調としたライダーが多いなって感じますね。

石川そういう新しい発見もありますよね。ちなみに、知念さんは普段からハットは被られますか?

知念はい。ハットは必需品で、髪を隠すためや日よけのためにとても愛用しています。つばのついた帽子よりこういうハットやニット帽をよく被っているので、すごくいいなと思いました。

■『仮面ライダー龍騎』 「ライダーズクレスト」総柄シャツ

石川次は『仮面ライダー龍騎』のアイテムです。仮面ライダー龍騎は知念さんが生まれる前の作品になるんですね。僕個人としては仮面ライダー龍騎がすごく好きで、13人の仮面ライダーが戦い合うストーリーだったので当時見ていて斬新でした。

知念多いですよね、13人って。

石川仮面ライダー同士が戦い合う感じも魅力的でした。龍騎やナイトといったそれぞれの仮面ライダーにクレストとベルトのバックルがあったので、そのマークで総柄を作りました。

龍騎はカードで変身するライダーなので、胸ポケットの中を見ていただくと……。

知念えっ! ここにカードが入ってるんですね。

石川はい。龍騎が最後に使う必殺技のカード「ファイナルベント」がこの中に入っています。最後の切り札がポケットの中に入っているので、この服を着ると切り札を持った状態でお出かけができます(笑)。

知念すごい。怪人と出くわしても大丈夫(笑)。

石川『仮面ライダー龍騎』では敵を倒すと最後に黄色の魂のような感じになって、それを眷属がパクッと食べるとカードになっていくという演出があるので、1番上のボタンだけその魂のイメージで黄色い透明のボタンをつけさせてもらっています。

知念うわぁ、細かい……。これは言われないと気づかないぐらいの仕掛けですね。柄もカラフルでとてもかわいいです。

石川当時の『仮面ライダー龍騎』を見ていた人は、このマークの仮面ライダーはオーディンだったよね、ファムが好きだ、なんて話をして盛り上がれると思います。

知念王蛇もいましたよね。僕「仮面ライダーバトル ガンバレジェンズ」を遊んでいて、王蛇がめっちゃ強い! みたいな話をしていて知っていました。

石川そういうところからご存じだったんですね。

知念うん、この総柄シャツすごくかわいいですね。やっぱり春夏が一番使えるんでしょうか?

石川そうですね。Tシャツの上に着て、ボタンを開けて中のTシャツを見せていただくのもいいと思います。

■『仮面ライダー龍騎』 「ミラーワールド」Tシャツ

石川同じく『仮面ライダー龍騎』から「ミラーワールド」Tシャツです。

知念これ、最初見たときから気になってたんです。

石川『仮面ライダー龍騎』には「ミラーワールド」という世界があり、鏡の中のもう一つの世界に入って戦う仮面ライダーということで、鏡が割れた演出の中に少し姿がダブっている感じでプリントして、作品の世界観を表現しています。

知念あえて正面じゃなくて後ろ姿っていうのも、かっこいいですね。やっぱり仮面ライダーは去るときもかっこいいので。

石川頼れる背中という感じもありますよね。背面にも龍騎のクレストが割れた感じになって入っています。大人っぽく着ていただける感じの仮面ライダーTシャツになっていると思います。

知念これ好きだな。絵柄が真ん中じゃなくて少し端に入っているのもポイントでいいですね。

石川はい。1つのコレクションの中で真ん中の方がいいデザインと、ちょっと外れていた方がおもしろいデザインの両方を組み合わせて作るようにしています。

知念すごい。これも欲しいです。

石川ありがとうございます。

■『仮面ライダーV3』 「仮面ライダーV3」Tシャツ/「敵か味方か?」Tシャツ

石川ここまでは平成に放送されていた仮面ライダーですが、仮面ライダーはとても歴史が長く、さらに大人のファンの方、過去の作品を楽しまれている方もたくさんいらっしゃいます。それでグラニフでは、今までに仮面ライダー1号や2号の商品を作らせていただいたのですが、今回初めて『仮面ライダーV3』を商品化させていただきました。

知念今回が初めてなんですね!

石川はい、過去にも集合デザインのときにV3が入っていたことはあるのですが、ポーズの雰囲気も違いました。今回はドンと真ん中にいるデザインで、大きめなシルエットのTシャツにしました。

知念真っ黒のシャツの真ん中に、という存在感がすごいですね。

石川このTシャツの上に何か羽織っていただいてボタンを開けていただくと、仮面ライダーV3がのぞいているコーディネートが楽しめます。

知念すごくかわいいですね。これが当時のベルトだったんだ、というところまでよくわかります。

石川「ダブルタイフーン」という風車を備えたベルト状の装具で、風を受けて回るベルトです。バックにも刺繍でベルト部分のモチーフを表現しています。

石川『仮面ライダーV3』で白いプリントTシャツも作りました。仮面ライダーV3のライバル兼仲間のような一緒に戦う仮面ライダー「ライダーマン」とのデザインで、少しイラストのような表現になっています。

知念かわいい。若干ヴィンテージっぽいなと思いました。引きで見ても映えるのが、さすが仮面ライダーですね。

石川バックにはライダーマンが登場する話のサブタイトル「敵か味方か? 謎のライダーマン」を、当時の手書き風で入れています。

知念当時のままの字がデザインになっているんですね。

石川昭和感というか、ちょっとレトロ感が出ていいですよね。こうやって入っていると、ちょっと見たくなりませんか? インタビューをさせていただいている今、仮面ライダーガヴの放送もすごく展開が熱いタイミングですよね。

知念はい。ちょうど今放送されてるガヴの回も、仮面ライダーヴラムが敵か味方か? みたいなところですね。やっぱり新しいライダーが参戦するときって、視聴者の方もワクワクする回でもありますね。

■『仮面ライダーV3』 「V3 キック」オープンカラーシャツ/「ハリケーン」Tシャツ

石川次は今僕が着ているシャツですが、『仮面ライダーV3』を線画の刺繍でバーンと表現したデザインです。

知念うわ、めっちゃかわいい! 好きです。

石川ボタンを閉めるときれいにライダーキックが完成するというデザインにしています。

知念ちょっとネオンサインみたいですね。今日、最初にご挨拶させていただいたときすぐ目についたので、存在感があるなって思っていました。

石川僕は仮面ライダーのコラボレーションの服を普段から着ているんですが、電車に乗っていると「それってどこで買えるんですか?」と知らない人に声をかけられることもあります。

知念確かに電車の中でこれを着ている人がいたら気になりますね。それに、全部色が塗ってあるんじゃなくて赤や緑の線だけで、刺繍で描いているのがとてもシンプルで、日常生活の中に溶け込みそうな感じがあります。日常使いできそうですごくいいなと思いました。

石川同じく『仮面ライダーV3』から、もうひとつ刺繍で表現したアイテムです。Tシャツの生地を黒とグレーで切り替えて、黒い生地のところで爆発している様子が、そこを仮面ライダーV3が乗り越えてきたようなシーンのデザインです。

知念すごい! こんなに大きな刺繍、手間と費用がとてもかかっていそう。

石川どうやったら刺繍でもわかるように表現できるかな? と刺繍の工場と話し合いながら作りました。きれいに仕上がったと思います。

知念よく見ると凹凸とかそういうのも細かく表現されていてすごいですね。いや、めちゃくちゃすごい完成度だと思います。

石川バックには敵のシルエットを入れています。

知念ガヴで言うところのグラニュート達ですよね。

石川はい、ストマック家が使役するエージェントのような、いわゆるショッカーのポジションです。

知念ファンの方が見たらわかるデザインでいいですね。

■『仮面ライダーV3』 「ダブルタイフーン」バッグ/「デストロン戦闘員」ソックス

石川『仮面ライダーV3』でミニショルダーバッグも作りました。変身ベルトの「ダブルタイフーン」を刺繍で入れています。あまりそういう使い方はしないかもしれませんが、首から下げていただくとちょうどお腹あたりに変身ベルトがあるように見えます。

知念本当だ。めちゃくちゃいいですね。

石川今はまだサンプルなので引き手が赤いですが、仮面ライダーV3は白いスカーフをしているので、引き手も白になる予定です。

知念そうなんですね。ちょっと開けてみてもいいですか?

石川はい。お財布とスマホとまだ多少何か入るぐらい、意外と容量もあります。

知念中にもちゃんと内ポケットがあって、すごく使いやすそうです。チャックのラインがとても特徴的でかわいらしいです。

石川ありがとうございます。撮影の合間やちょっと移動されるシーンで、貴重品だけ持っていただけるサイズ感です。

知念確かに! そういうバック、なかなかないのでちょうど欲しくて。僕、いつも裸でスマホを持ってるので(笑)こういうバッグがあるとすごい便利ですね。リップとか、お水とかスマホとか、貴重品を入れて。

石川ロケ車から少し移動するときとかにも。

知念たぶん、こういうのがあったらスタッフの皆さんも「あれ?V3のやつじゃん!」ってなりそうです。

石川今回作らせていただいたコレクションの最後になりますが、『仮面ライダーV3』の悪の秘密結社「デストロン」という組織のキャラの総柄と、敵側のエンブレムを刺繍にさせていただきました。

知念デストロンのサソリが入っているんですね。

石川履いてみるとただのモノクロ柄に、サソリのポイントがあるデザインに見えるんですが、よく見ると「あれ、ちょっと待って、これってデストロンじゃない?」というような感じのデザインです。

知念ほんとにそうですね! おしゃれだな、この靴下。日常使いできそうな感じで欲しいです!

石川けっして派手ではないと思います。といっても、僕らは普段からこういう洋服をたくさん作っているので「派手」とか「着やすい」の概念がどんどん崩れていくんですが(笑)。着やすいね、と作りながらも「着やすいとは……?」みたいな感じになってくるんですが、このソックスは本当に履きやすいものになっていると思います。

知念さんの考えるコーディネート、役者としての未来の展望

石川このように今回のコレクションではいろいろな仮面ライダーの商品を14種類作らせていただきました。

知念ありがとうございます。

石川知念さんのプライベートな面についてもお伺いしたいのですが、私服はどういうファッションがお好きですか? ショウマの衣装は鮮やかな色合いのものが多いですが、普段の知念さんはいかがでしょうか。

知念ショウマはカラフルで派手なので、スタッフさんには「朝から目に眩しすぎる」って言われます(笑)。

石川なるほど(笑)。実際に目の前にいたら眩しそうですね。

知念映像に映えるというのは感じるんですが、ちょっと健康的じゃないかもって(笑)。常日頃ショウマとしてそういう服を着ているので、僕の私服にも影響が出て、逆になるべく色を抑えた組み合わせというか黒や白といったモノトーンを前より着るようになりました。そこが自分の中で変化した部分です。

石川水色とか黄色の摂取量はだいぶ多いですからね。

知念そうなんです(笑)。十分すぎるほど鏡で見ているので、日常生活はモノトーンなものにしようと、自分の好みも変わっていっています。

石川じゃあ、今回の仮面ライダーのコレクションは知念さんのプライベートに取り入れていただく可能性はありそうですか? 気になったものはあったでしょうか。

知念14種類全て見ましたが、カラフルですが派手すぎず日常生活に溶け込めそうで、着たいです。グラニフさんが日常使いできるデザインにしてくれたなって感じました。

あと僕、ヴィンテージの洋服が大好きなんです。なので『仮面ライダーディケイド』のTシャツがいいと思いました。

石川「仮面ライダー集合」Tシャツですね。

知念はい。これは色合いなど刺さる方はすごく多いと思います。

石川ありがとうございます。今回のコレクションのラインナップで知念さんがコーディネートを作るとしたらどの組み合わせになるでしょうか?

絆斗、幸果さんに似合いそうなアイテムもよかったら教えてください。

知念わかりました。まず、僕の好みでは帽子が使いたくて、どうしても。

石川『仮面ライダーディケイド』のハットですね。

知念それでTシャツ1枚じゃなくて、Tシャツの上にシャツを着るっていうのにしたくて、半袖シャツは使いたいな。

こっちの『龍騎』のシャツの柄がかわいいので。中は白シャツがいいんですが、先輩方を背負いたいみたいなところがあるんですよ。

石川パワーを借りるみたいなことってありますよね。

知念はい、ぜひ先輩方のパワー借りたいので、この『V3』の白シャツで。僕はこの3点でコーディネートを組み合わせてみたいと思いました。

石川ありがとうございます。

知念次は絆斗ですよね。絆斗は師匠の服をお下がりでもらってそうだったり、あまり服に対して固執してなさそうな……着られればいいというか、でも、そうでもないのかな? ジャケットとかコートとかを着てますよね。いつもは茶色っぽいから、ハンティにもカラフルな服を着させたいな。少年心を思い出してほしいから、この『ディケイド』のTシャツで。かっこいいな、このTシャツは生地が黒じゃないっていうのもいいですね。

石川はい、これはスミクロという生地色のTシャツになっています。

知念あとV3のネオンっぽいシャツを組み合わせてもらって。これに、デストロンの靴下を合わせましょう。絆斗は取材のために持ち物を持ち歩くものが必要なので「ダブルタイフーン」のバッグも入れて、この4つで。

石川盛り盛りですね。

知念これなら嫌がらずに着てくれるだろうっていうコーディネートの感じにしました。

石川ありがとうございます。幸果さんはどうしましょう?

知念幸果さんもいつもけっこうカラフルだから、逆にシンプルめな幸果さんも見てみたいです。

石川いつもと違う側面も見てみたいって思いますよね。

知念そうですね。だからこのガヴの白いTシャツは似合いそうです。それからソックスも。幸果さんこういうの大好きだろうし、たぶん喜んでくれると思います。

石川ソックスだけちょっと派手に遊んでという感じで。

知念そうです、ちょっと短めのジーンズでバッチリ。多分それだけでスタイルもいいのでおしゃれにまとまると思います。

石川はい、お勧めコーデのご紹介ありがとうございます。

俳優・知念英和が
これから演じたいもの

石川次がもう最後の質問になります。仮面ライダーの撮影の中で知念さんご自身も成長されて、いろいろな経験をされている中で、歴代の先輩方やその功績も含めてかなりの期待も背負ってらっしゃると思います。

だからこそ今後、知念さんが演じてみたい役柄や挑戦してみたいお仕事をお伺いさせてください。

知念僕は今こうして1年間正義のヒーローを演じているんですが、これが終わったらヴィラン側にも興味があります。ヒーローを演じていて、「自分がヴィランだったらこう演じるな」というのも常に考えているんです。だからそれが実現できたらいいなという意味も込めて。

悪役を魅力的に演じられたらヒーローも立つし、そういうのは役者としてすごくいいなって思います。ガヴをかっこよく魅せているのはストマック家のキャストのみなさんのおかげだし、本当に感謝しています。だからそういうヒーローを引き立てられるような「もしかしたら負けるかもしれない」って思わせるような怪演ができる役者、役柄をどこかでやってみたいですね。

石川ヒーローの気持ちがわかるヴィランなんて、めちゃくちゃかっこいいことになりそうですね。

知念どうやったら引き立つんだろう?というのもヒーローをやった身だからこそ、というので、将来やってみたいです。

それから、仮面ライダーが始まる前からずっと掲げている役者としての一つ大きな目標として、朝ドラや大河ドラマといった大きな作品に出てみたいです。そういう作品に巡り合えたらいいなと思いながら、これからももっともっとがんばって精進していきたいと思っています。

石川まずは放映中の『仮面ライダーガヴ』をまだまだ楽しみにしていますが、知念さんのショウマも、ショウマ以外のキャラクターでの活躍も、いろんなところでこれから拝見できることをとても楽しみにしております。

いろいろお伺いさせていただきましたが、本日のインタビューは以上になります。長い時間、ありがとうございました。

知念ありがとうございました!

Profile

知念 英和(ちねん・ひでかず)

2005年3月19日生まれ、沖縄県出身
2021年にスターダストプロモーションが開催した第2回『スター☆オーディション』の、応募総数1万5918名の中から選ばれたファイナリストの一人。事務所所属後すぐに可能性を見出され、現在は、俳優として活躍中。

ヘアメイク/KATO(TRON) スタイリスト/高田未玖

株式会社グラニフ
ライセンスプロデューサー
石川 祐

グラニフのコラボレーション責任者。コラボ商品の企画立案から商品リリースまでを総合プロデュース。作家や作品に寄り添い、一人のファンとして、商品開発に取り組んでいる。趣味はエンタメ全般、他人の趣味の話を聞くこと。

編集:石川祐/文章:kao/写真:泉大悟

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